「思い出の場」としてブログを続ける
力也さんの死後、最初の更新があったのは4月12日。「力也ファミリーのスタッフ」名義で、通夜と告別式が終わったことを報告し、ファンへ感謝した。その後も力也さんの戒名を知らせたり、生前の写真を公開したりしていたが、5月28日には「当面、一周忌となる来年4月までは、皆様の思い出の場(コミュニティーの場)とさせていただきたいと思います」と、ブログの継続を明らかにした。
本人自ら「死去」を伝える文章を公開した例もある。作家の吉村達也氏が亡くなった5月14日にウェブサイト上に掲載された「訃報のお知らせ」は、吉村氏が自分で書いたものだ。「みなさん、こんにちは。 長らくごぶさたしておりました。 突然ですが、私はこの度、死んでしまいました」――。あらかじめ用意しておいた内容を出版プロデューサーに託しておいたのだという。
亡くなった後の更新は行われていないが、タレントとして活躍した飯島愛さんのブログは、閉鎖されず今も閲覧可能だ。飯島さんは2008年12月24日、自室で死亡していたことが分かり、ブログは2008年12月5日を最後に投稿が途切れている。それから3年半ほどたった2012年6月7日、ブログのコメント欄は6万8600件を超えていた。「ブログがあってよかった」という人、金環日食や東京スカイツリーの開業など最近の話題について語りかける人など、訪れる人は絶えないようだ。