オンラインゲームや株取引の面で影響が出る可能性
この一連の現象は「フォールバック」と呼ばれ、ネットワーク企業のBBIXなどが行った実験では、0.01秒から1.03秒かかることがわかっている。ブラウザなどの環境で、かなりばらつきがあるようだ。今後、IPv6対応サイトが増えるにつれて、オンラインゲームや株取引の面で影響が出る可能性もある。
社団法人インターネットプロバイダー協会によると、ブラウザなどのソフトウェアをアップデートすると、遅延が解消したり少なくなったりするという。だが、根本的な解決のためには、閉域網の利用者に、インターネットに接続できるIPv6アドレスを配布し直すことが必要だ。
なお、システム面でのIPv6への対応は完了しているものの、「影響を受けるお客様に負担をかけない回避策が現在ない」(ヤフー)として、今回の「ワールドIPv6ローンチ」への参加を見送る日本企業もある。