菊地直子「携帯7台所持」の謎 「使い切り」で番号も変わるプリペイド?

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電話機そのものはうかつに捨てられない

   木暮氏は、ひとつの可能性として菊地容疑者が所持していた携帯電話が「プリペイド方式」だったかもしれないと話す。契約の際には通常の携帯電話同様、本人確認が必要なので協力者の手を借りねばならない。基本料金が抑えられる半面、通話に必要なプリペイドカードの有効期間が過ぎると発信できなくなり、さらに一定期間更新しないと受信も不可能となって完全に使えなくなる。だが、ずっと同じ電話番号を使い続けて何かの拍子に「足」がつくのは避けたい当時の菊地容疑者にとっては、いざとなれば「使い切り」と割り切って別のプリペイド携帯を買えばよい。そうすれば定期的に番号を変えることにもつながり、かえって都合がよかったかもしれないのだ。

   一方で、電話機そのものはうかつに捨てられない。端末に発着信の履歴が残り、初期化しても復元できる方法もある。万一、他人の手に渡って通話履歴が漏れる事態となれば、逃亡中だった菊地容疑者にとっては「致命傷」になりかねない。「処理に困って何台も持っていたのでは」と、木暮氏は推測する。

   あえて第三者経由で7台すべての携帯電話を正規の方法で契約し、そのうち1台だけを使っていたかもしれない。ひとつの端末、電話番号しか持たないと、捜査の手が及んだ際に手掛かりとして絞りこまれやすく、例えば電源が入った状態であれば、発信電波をキャッチされるなどして特定されやすくなる恐れがある。複数の番号を持つことでリスクを分散しようとのねらいがあったのだろうか。

   報道によると、携帯電話の使い道について捜査関係者は「素直に第三者と連絡をとるため」とこたえたという。所持していた携帯電話の解析が進めば、17年の逃亡生活での人間関係が浮かび上がってくるだろう。

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