「裏切った民主議員には報いを」 東電労組執行委員長の「恫喝」が波紋

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菅直人事務所「コメントを遠慮します」

   とすると、夏のボーナスが全額カットされたことなどもそれに含まれることが考えられる。冬のボーナス147億円分を盛り込んだ家庭向け電気料金の値上げについても、2012年7月1日実施は難しく、8月以降に延期されたと報じられており、このことも不満の対象になりうる。場合によっては、ボーナス削減の可能性もあるからだ。

   次の選挙では、電気料金値上げについて冷ややかな対応をした民主党議員についても、何らかの判断がなされるのかもしれない。

   新井行夫中央執行委員長の発言について、ネット上では、同様な推測が広がり、「何も反省しとらん……」「内ゲバwww」「税金で暖まった懐からボーナスですか」などと冷ややかな反応が目立っている。朝日新聞の声欄でも6月2日、現場社員でつくる労組の幹部も庶民感覚からずれているとして、「東電 労組の姿勢にも失望」との投稿があった。

   東電労組に対しては、5月30日から取材を始めたが、何度電話しても、書記長ら幹部は外出中などとして、6月4日夕までに話を聞くことができなかった。中電労組本部の書記長は、「ごあいさつをしていただいたのは事実ですが、相手のある話ですので、発言の事実関係も含めてコメントを差し控えさせて下さい」と言っている。

   菅直人事務所では、新井委員長発言をどう考えるのかについて、「今回は遠慮させていただきます。理由は特にありません」と取材に答えるのみだった。

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