東京外国為替市場は2012年6月1日、円相場は上げ幅を縮小したものの前日に比べて、ドルに対しても、ユーロに対しても円高が続いている。
ドル円相場は、朝に米景気に対する懸念や欧州不安の先行き不透明感を背景に、前日の海外市場での円買い、ドル売りが進んだ流れを引き継いだ。12時時点では、1ドル78円半ばで推移している。
ユーロ円相場は12時時点で、前日比90銭の円高ユーロ安の1ユーロ96円84~88銭近辺で推移している。スペインの金融不安など欧州問題に対する警戒感が根強く、ユーロが一段と売られる傾向にある。
安住淳財務相は同日朝の閣議後の記者会見で、円高の進行について「今後も為替市場の動向を一層の緊張感を持って注視していき、行き過ぎた動きが続くようであれば断固として対応していかなければならない」と、為替介入を辞さないことを強調した。