「太りすぎ」を理由に270万円受け取る家族
この問題に関する読者の反響は大きく、「メールオンライン」の記事には1500件近いコメントが寄せられた。「納税者のひとりとして怒りを感じる」「仕事をする気が失せた」「私の64歳の夫は2度の心臓発作で手術を受けたけれど、いまだに医療手当がもらえない」と、記事中の夫婦への非難だけでなく読者自身が境遇を嘆く声も並んだ。
英国では2009年にも、ある一家が高額の生活保護を受給しているとして話題に上った。英デイリーテレグラフ紙(電子版)2009年5月17日付の記事では、4人の家族が就労できないため年間約2万2500ドル(約274万5000円)の補助を受けているが、その理由が「太りすぎ」というのだ。
一家は、肥満は遺伝子が原因だと説明。生活保護の額では野菜や果物といった「体にいい食品」が買えないため、もっぱらジャンクフードに頼っている。19歳の娘は「私は学生で、運動する時間がない。道を歩いている時に悪口を言われないようにやせたいけど、どうしたらいいかわからない」と話す。
受給金額では生活費の支払いがやっとで、「もっと支給額を上げてほしい」と要求した。一方で働けないのは「自分たちのせいではない」と主張していた。