着陸料ではなく施設利用料が問題
一方、フェルナンド氏はコストダウンへの最大の障害が「空港」だとも指摘。
「低価格のためには空港のサポートが必要。着陸料は大きな問題ではない。問題なのは施設で、シンプルにすることで利用料を引き下げる必要がある」
と述べ、ユニクロの「CHANGE OR DIE」(変革しろ さもなくば死だ)というスローガンをもじって、
「成田も『CHANGE OR DIE』」
と迫った。
成田国際空港会社(NAA)は12年4月、14年度中にLCC専用ターミナルを建設する方針を発表しているが、これについて岩片氏は、
「今聞いている限り、どうもNAAが作ろうとしているローコストターミナルは、かなりコストが高いのではないかという危惧を持っている。そうなると本末転倒で、LCCがなかなか入って来れない。自己満足的に建物が出来たけれども、例えば関西空港のものに比べて『規模が小さい、コストが高い』ということになると、今後十分に展開できるか分からない」
と、非常に懐疑的見方を示した。