マレーシアの格安航空会社(LCC)大手のエアアジアと全日空(ANA)が出資するエアアジア・ジャパンは2012年5月30日、「片道5円」の国内線キャンペーン運賃を発表した。同社は成田空港を拠点に8月1日に新千歳、福岡路線、8月3日に那覇路線を開設するが、この日発表された運賃は既存航空会社の半分の水準となった。
新千歳路線が片道4580円~1万8880円、福岡線が5180円~1万9580円、那覇線が6680円~2万3080円だ。いずれの運賃も、支払い手数料150円が別途必要。
「バスや電車と同じ感覚で飛行機に乗れる時代が来る」
それ以外に、8月28日から11月28日を対象に、「片道5円」のキャンペーン運賃を設定。「ご縁が広がる」ことを願った運賃設定で、5月31日午前0時(30日24時)から6月3日にかけて、ウェブサイトで1万席を売り出す。
エアアジア・ジャパンの岩片和之社長は、
「誰もが、大空に飛び立てる、そんな時代になる。バスや電車と同じ感覚で飛行機に乗れる時代が来る」
とアピール。
岩片氏とエアアジアグループのトニー・フェルナンデスCEOは、5月29日に「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長と会食したばかりだといい、
「日本人が着るすべての服がルイ・ヴィトンであればマーケットは小さくなる。ユニクロがあることで、市場が拡大した。我々は空港業界のユニクロだ」
と、LCCが市場を拡大すると強調した。