「省エネ」「節電」に注目
キッチン関係でも時間の短縮と同時に節電も意識した器具や加工食品が人気を集めている。圧力をかけて食材に熱が通りやすくし、「チン」の時間が短縮できる「電子レンジ圧力鍋」はホームセンターやネットの通販サイトで5000円前後で売られ、一部の店では品切れも出る人気とか。こうしたレンジ関連は油を使わない健康調理として近年人気が高まり、東急ハンズなどは専門の売り場を展開しているが、昨年からは特に省エネ面が注目されているという。
レンジ自体も、例えば三菱電機の「ZITANG(ジタング=時短具)」は、庫内をコンパクトにして熱を伝わりやすくした。調理時間も4~5割短縮、消費電力を抑えて人気という。
食材からの省エネの取り組みも盛んだ。ハウス食品は煮込み時間を省いて10分でカレーができる「カフェカレ」や、植物油脂を使うことでルーを固まりにくくし、温めずにご飯にかける「夏のカレー」などを揃える。味の素冷凍食品はレンジを使わず自然解凍で食べられる「揚げずにサクッとさん」シリーズを充実させる。日清フーズの「マ・マースパゲティ 早ゆでスパゲティ―」は太さ1.4ミリで溝を入れて水分の浸透を早め、ゆで時間は通常の半分の2分でOK、といった具合だ。