大学から直接抗議の噂も
studygiftが公開されると、さまざまな意見がインターネット上にあふれた。「家入氏のチャレンジ精神は尊い。リスクを承知で一歩を踏み出す事がどれだけ怖いか」「studygiftは、一種のデモですよね。良くないなあと思っていても誰もなんにもできてこなかったこと。そこに一石を投じ、世論が動くきっかけを作った」と評価する声もあるが、多くはサービスの内容に異を唱えるものだ。
小飼弾氏のブログ「404 Blog Not Found」では、「『プラットフォーム』というのであれば、なぜstudygiftには一人しかいないのか?これじゃ『パトロン』ではなく『パパ』にしか見えないのだが」、美谷広海氏のブログ「Fool on the web」では、「必要としていたのは『学費』という切羽詰まったものじゃなくて『学生時代に資金的に余裕をもって充実した時間を過ごしたりいろいろなことにチャレンジしたい』ということだったと思うんですよね・・・そのホンネが全面的にでているのではなく『学費』というタテマエがあったことに違和感を感じた人が多いんじゃないかな」とそれぞれ書かれている。また、家入氏、ヨシナガさん、坂口さんのツイッターアカウントには罵詈雑言のようなツイートも寄せられている。
当初は「批判するのも幻滅するのも勝手だけど、studygiftが多くの学生を救える継続的なシステムになり得るとただ信じて作った事だけは解って欲しい」「絶対やめないよ馬鹿野郎」などと強気な発言をしていた家入氏だったが、事態は思わぬ動きを見せた。 ブロガー・やまもといちろう氏が5月23日に更新したブログによると、早稲田大学が「すでに退学した子の学費援助の名目でお話が出ていて、大変迷惑をし、怒っている。studygiftと大学が現在直接話し合いをしている」というのだ。
これについて早稲田大学に問い合わせたところ、「退学した学生についてこちらからは回答しない」という返答だった。また、家入氏、ヨシナガ氏に取材を試みたが返答はなく、事実関係はわかっていない。