毎日・スポニチはPC向けに配信せず
後発組の読売・毎日は、それぞれの特徴を明確に打ち出している。
読売新聞が5月14日スタートした「読売プレミアム」は、紙媒体プラス月額157円(10月末までは無料)という他社に比べると割安な購読料が特徴。
過去1年分の記事を検索できるほか、紙媒体でしか読めなかった解説記事や連載を新たに読めるようになった。無料サイト「ヨミウリ・オンライン」のコンテンツの大半は存続するが、「編集手帳」「よみうり寸評」「人生案内」といった名物コラムは、有料版でないと読めなくなった。
対応端末で差別化を図るのが、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社だ。両社が5月25日に創刊した新媒体「TAP-i(タップアイ)」では、両紙の記事に加えて、紙面に掲載しきれなかった写真や動画を掲載する。スマートフォンやiPad(アイパッド)といったタブレット端末のみに対応し、PC向けには配信しない。紙媒体(毎日新聞のみ対応、スポニチは今後対応予定)プラス月額500円で読めるが、8月までは無料。無料サイト「毎日.jp」は存続する。
地方紙にも、その動きは波及している。共同通信は加盟社向けに電子新聞配信サイト「ニュースオアシス」を提供しており、すでに中国新聞、山梨日日新聞、福井新聞などが利用している。各社ごとに料金は異なるが有料。