稲川淳二さん、障害者の親として衝撃告白 「次男に死んで欲しいと思う気持ちあった」

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「どんな怪談よりも緊張感がある」「泣ける」

   その後、次男の手術は成功した。頭に包帯を巻かれ、腕や足にチューブを刺された次男を見たときに、たまらなくなって「由輝!オレはお前の父ちゃんだぞ!」と初めて名前を呼んだ。それまで自分の中で次男の存在を抹消しようとしていたといい「自分が望んだ子どもなのに、オレは命を否定した。(中略)何て最低な父親なんだと。……。思いました」と語っている。

   この経験が機会となり、テレビのお笑いの仕事をやめた。身内に不幸があっても芸能人は笑っていなければいけない。「自分を殺してまで笑いの仕事をするのはやめよう」と思った。そして、現在の障害者支援の活動にも繋がっていく。「世の中に要らない人、要らない命なんてないんです。それだけは、分かってください」と結んでいる。

   記事ではこのほか、障害福祉サービスの利用料の1割を障害者自身が負担する「障害者自立支援法」の廃止を民主党が見送り、改正に止めようとしていることについても、障害者の親の立場から語っている。

   実の息子を殺そうとまで思ったという稲川さんの告白はネットでも話題になりツイッターに多くの呟きが寄せられた。稲川さんの「怪談のおじさん」以外の面を初めて知ったという人も結構多いようだ。「人間の禍々しさを自分の身をもって丁寧に切実に語っているようで、どんな怪談よりも緊張感があった」「泣ける」「通勤電車で読んでいたので、新聞で顔隠し涙ふくのに苦労した」といった感想が寄せられていた。

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