関東3県水道水からホルムアルデヒド なぜ汚染源特定できないのか

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化学メーカー工場から原液が漏れた?

   行政や企業が何か隠蔽しているのではないかという疑念が出たほか、中には、原発事故による放射能の影響に違いないとのうがった見方を披露する人まで現れた。

   これに対し、埼玉県では、流れた量が多く不法投棄レベルを超えているため、化学メーカーの工場から何らかの形で原液が漏れた可能性が大きいとみている。そのうち、ヘキサメチレンテトラミンを排出している企業を最有力に考えた。それは、2003年11月にホルムアルデヒド汚染が広がったとき、県内の排出企業に原因があることが分かったからだ。

   しかし、今回は汚染源が絞り切れず、調査対象を県内の利根川流域にまで広げることにした。そして、ヘキサメチレンテトラミン排出を国に届けている3社の立ち入り検査を予定するなど、様々な企業を幅広く調べる検討を始めた。

   ただ、塩素を加えなければ無害とされるヘキサメチレンテトラミンなどには、まだ排出基準がなく、今後も同様な汚染問題が持ち上がる可能性がある。そこで、埼玉県では、水質汚濁防止法にヘキサメチレンテトラミンなどの規制を加えてもらうことを国に要望したいとしている。

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