関東3県水道水からホルムアルデヒド なぜ汚染源特定できないのか

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   関東の水道水を汚染したホルムアルデヒドについて、その発生源の特定が難航している。ほとんど絞り切れておらず、ネット上では、様々な憶測が流れているほどだ。

「東京都の水道も汚染されていましたし、その流れた量が半端じゃないんですよ」

ネット上では、根拠のない様々な憶測

   関東3県で取水停止になり、千葉県では約35万世帯が2日間も断水する騒ぎになったことについて、汚染源を調べている埼玉県の水環境課では、こう明かす。

   埼玉県では、汚染された利根川水系の最上流にある烏川に、発生源がある疑いを持った。そして、2012年5月19日に群馬県に協力要請に踏み切った。これを受けて、群馬県はこの日、烏川流域の7か所で、水道水に使う塩素を添加して生成するホルムアルデヒドを調べ、その結果を翌20日に発表した。

   しかし、いずれも水道水としての国の基準値1リットル当たり0.08ミリグラムを大きく下回った。同時に、流域にある高崎市の化学メーカー工場で、ヘキサメチレンテトラミンの排出水も調べたが、塩素添加で生成されるホルムアルデヒドは、群馬県の条例で定められた排出基準を10分の1以上下回った。

   そこで、群馬県では、烏川流域が汚染源とは言い切れないとして、ほかの流域にも広げて20日から5地点で1日1回の定点観測を始めた。とはいえ、21日も特に異常は見つからず、発生源を絞り込めていないままだ。現在は、環境保全課で、ヘキサメチレンテトラミン排出を国に届け出ているほかの2社に立ち入り検査することなどを検討している。

   煮え切らない状況に、ネット上では、根拠のない様々な憶測が飛び交い始めた。

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