お花見、こいのぼり、コンサート… 地域の声にこたえたイベントを開催【福島発】

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「みんなで一緒に歌うのがこんなに楽しいなんて」

全国の方が丁寧に作ってくださったトートバッグを手にする柚木仮設の方々(2012年4月29日)
全国の方が丁寧に作ってくださったトートバッグを手にする柚木仮設の方々(2012年4月29日)

   また、会場内では仮設住宅に住む皆さんに、全国の方々が作ってくださった「手作りトートバッグ」をお届けしました。手作りのトートバッグに添えられたメッセージを見て、「こうやって一人ひとりに向けて書いてくれたのね。心のこもったメッセージ嬉しいなあ」と、皆さん笑顔で見ていらっしゃいました。柚木応急仮設住宅サポートセンターには広いお風呂もついているので、「お風呂に来るときにちょうどいい大きさで嬉しいわ」という声も。どのトートバッグも丁寧に作ってあり、ポケットの位置にもそれぞれ工夫がしてあって使いやすそうです。


歌詞の載ったパンフレットをお配りして、みんなで大合唱。素敵なコンサートを開いてくださった山崎明子さん(奥左)、坂野由美子さん(奥中央)、浅原孝夫さん(奥右)と一緒に(2012年4月29日)
歌詞の載ったパンフレットをお配りして、みんなで大合唱。素敵なコンサートを開いてくださった山崎明子さん(奥左)、坂野由美子さん(奥中央)、浅原孝夫さん(奥右)と一緒に(2012年4月29日)

   午後にはオペラ歌手の坂野由美子さん、浅原孝夫さん、うたごえバスツアーでもご協力いただいたピアニストの山崎明子さんによるミニコンサートが行われました。本格的なオペラの楽曲を楽しんだ後は、皆さんで童謡を一緒に歌う「ふれあいコンサート」も開催。参加された約60名の住民の方々ははじめは少し緊張されている様子でしたが、「茶摘み」や「ふるさと」などの童謡を歌手のおふたりのリードにあわせて大きな声で歌っていらっしゃいました。コンサートのあと、参加された方は、「ふだん大きな声で歌う機会なんてないから、とても楽しかった」など、嬉しそうに話してくださいました。

外で遊ぶ子どもたちの声を聞きながら、マッサージで癒されていただきました(2012年4月29日)
外で遊ぶ子どもたちの声を聞きながら、
マッサージで癒されていただきました(2012年4月29日)
イベント終了後、仮設住宅にお住まいの皆さまのご協力の下、集会所の前にこいのぼりを設置しました(左端は東京事務局の浅野武治。2012年4月29日)
イベント終了後、仮設住宅にお住まいの皆さまのご協力の下、
集会所の前にこいのぼりを設置しました
(左端は東京事務局の浅野武治。2012年4月29日)

   どちらのイベントも是非また開催してほしいという喜びの声が多く聞かれ、皆さんを心身共に元気づけることができたのではないかと思います。難民を助ける会はこれからも地域の方々から寄せられる声を大切に、福島県での活動を継続していきます。

(難民を助ける会 東京事務局 浅野武治)



認定NPO法人 難民を助ける会
1979年、インドシナ難民を支援するために、政治・思想・宗教に偏らない市民団体として日本で設立された国際NGOです。
2011年3月11日に発生した東日本大震災を受けて、地震発生当日より活動を開始。宮城県仙台市と岩手県盛岡市に事務所を構え、緊急・復興支援を行っています。
活動にあたっては、特に支援から取り残されがちな障害者や高齢者、在宅避難者、離島の住民などを重点的に支援しています。食料や家電などの物資の配布、炊き出し、医師と看護師による巡回診療など、多面的な活動を続けています。
■ホームページ http://www.aarjapan.gr.jp
■ツイッター  http://twitter.com/aarjapan

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