みんなで描いた170匹のこいのぼりが青空のもと泳ぎました
4月29日には、福島県相馬市柚木(ゆぬき)高齢者等サポートセンターで、「地域みんなで元気になろうプロジェクト」を行いました。難民を助ける会では、2011年7月から岩手と宮城でこのプロジェクトを実施しています。被災者の方々が心身ともに健康を回復し元気に生活できるよう、マッサージや健康体操、カウンセリングなどを取り入れた地域交流イベントを行ってきました。今回は福島県では初めての開催です。開催日が子どもの日直前ということで、みんなで手作りのこいのぼりを泳がせることにしました。
鯉の形をした白地の布に、ペンでうろこやメッセージなどを描き、オリジナルのこいのぼりを作ります。相馬市内の小学生や、障害者施設の方々、日本に出張に来ていた難民を助ける会のアフガニスタン人スタッフに事前に絵とメッセージを描いてもらい、たくさんのこいのぼりが集まりました。
さらに当日、朝10時ごろから会場に集まり始めた子どもたちに声をかけて、白地のこいのぼりに絵を描いてもらいました。子どもたちはみんな、一匹描き上げたあとも嬉しそうに「まだ描く!」とペンを離しません。その場で5匹ものこいのぼりを描いてくれた子もいました。カラフルに彩られたこいのぼりは、難民を助ける会の職員の手を借りながら、子どもたちが自分の手でロープに吊るしました。お孫さんと一緒にやってきた女性は「昨年は震災があって、こいのぼりを揚げるどころじゃなかった。今年こうして見られて嬉しい。子どもたちも喜んでいます」と目を細めていました。