「素晴らしい案ですね!」の声も
アンケート下のコメント欄をみると、「素晴らしい案ですね!」といった賛成の声もあるが、最初の数ページ分を読む範囲では、目立つのは反対論だ。
各人が今よりも有給休暇を取りやすくなる状況をつくるべきだといった主張や、「(賛成しているのは)多分、いつでも休める公務員だろう」と大型連休になっても自分たちはなかなか休めない、といった声も多い。
ツイッターでも「5連休」「シルバーウイーク」で検索した範囲では、「余計なことするな」などと反対・慎重意見が目立った。「祝日には意義がある」などと理由を説明している。
「秋の大型連休創設」に加え、「全国をブロックに分け分割取得」を問題にし出すと、さらに様々な議論が噴出しそうだ。
2010年に観光庁が公表したネット調査結果でも、「秋の大型連休創設」と「春の大型連休の分散化」についてきいた質問(回答約2300件)に対し、「いずれも(自分にとって)効果がないと思う」が最も多く、64%を占めた。
経済界では、2012年5月9日、経済同友会が「観光立国」に向けた提言を発表し、「休日の分散化の議論再開」などを盛り込んだ。同友会によると、「秋の大型連休創設」や「2もしくは3地域での(当面は秋連休の)分散取得」について、前向きに議論するべきだと考えているという。
一方、経団連は、「議論が必要」「労使の話し合いが軸」として、どちらかと言えば慎重な姿勢を示している。関係企業の間では、賛否が分かれている状態だそうだ。