「この人、一生童貞だったんですよね」
近代哲学を強く批判し、現代思想の源流ともなったニーチェに対しても容赦ない。「なんじの敵には軽蔑すべき敵を選ぶな。なんじの敵には誇りを感じなければならない」という有名な言葉も「なんか言ってることが『少年ジャンプ』っぽい」「この人、一生童貞だったんですよね。やっぱ童貞の考え方ですよ」とバッサリ。
戦う相手としては絶対に勝てるという相手しか選んではいけないといい、「だから僕の場合、深夜のゆる~いバラエティ番組で、バカなアイドル相手にして、ひと言ふた言ツッコんで笑いを取るっているのが最高に効率のいい仕事です」としている。
一方、ニーチェの「若い頃からモテてきた男の想像力は犬以下である」という言葉については「モテない男のオナニーに賭ける情熱といったらすさまじいものがあります」「さすが、童貞のニーチェはその辺よくわかってますね。(中略)かなりの名言です。評価します」と称えていた。
ちなみに、ニーチェは売春婦に梅毒を移されたという説があり、童貞だったかどうかは微妙だ。しかし生涯独身だったことは間違いないようだ。
この本、結構売れているようで発売から3週間ほどで第2刷版が出ている。ネットには「こうゆう哲学書の読み方も『アリ』だなぁ、って思います。むしろ多くの人が思っているであろう、『ホンネ』を代弁してくれていると思う」といった感想が挙がっていた。