「『停電テロ』検討している事実ない」 古賀茂明氏の発言を関電が否定

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   「電力不足をわざと作る『停電テロ』をしようとしているとしか思えない」。元経産官僚で大阪府市統合本部特別顧問の古賀茂明さんが、ワイドショーでこう発言した。これに対し、名指しされた関西電力がサイト上で、「検討している事実はない」と真っ向から否定している。

   なぜ東京で電力が足りるのに、関西で足りないのか。テレ朝系「モーニングバード!」が2012年5月17日にこんな特集を組んだ。古賀茂明さんのインタビュー場面は、その中で放送された。

電力不足にして再稼働を狙うと指摘

真っ向から反論
真っ向から反論

   古賀さんはまず、経産省と関電が一体になって進めている「プランA」があると明かした。それは、震災から1年が過ぎたら、喪が明けたと捉えて、関電の大飯原発3、4号機の再稼働を決める作戦だとする。国民は1年経てば事故のことを忘れていると考えたからだという。

   しかし、古賀さんは、「ふたを開けてみたら、国民はそんなに甘くはなかった」と指摘した。再稼働に反対した橋下徹大阪市長はその声を代弁したとし、そこで、関電側は、第2段階として「プランB」に移ったとした。その作戦は、再稼働の強行はせず、わざと時間をかけて電力不足をPRし、中小企業や自治体が我慢できずに再稼働してほしいと訴えるのを待つというものだ。

   ところが、大阪を中心に、きちんとやれば電力が足りるとの声が強くなり、関電側も、計画停電や電力使用制限令のような脅しでは難しいと考えるようになったという。そこで、出てくるのが、「プランC」と呼べるかもしれない最悪のシナリオだとした。

   このシナリオでは、火力発電所でわざと事故を起こすか、事故が起きたときにしばらく動かないようにして、電力が大幅に足りないというパニック状況にする。そして、原発を再稼働させるしかないという声を起こさせる、いわば「停電テロ」みたいなものだとしている。

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