「SNSで番組情報入手」まだ2割弱 テレビとの「相性の良さ」は本当か

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若者の視聴者獲得をねらってSNS活用?

   「テレビとSNSは相性が良い」として、番組にSNSを取り込むケースは少なくない。情報番組のみならず最近ではNHKの「NEWS WEB 24」のように、ツイッターで意見を募集したり、視聴者のツイートを画面下に表示したりと「連動性」を図る報道番組もある。

   碓井教授はこの番組について「試みは大事」としながらも、ツイッターによる意見募集が、ツールや伝達スピードは違うが、かつてのハガキやファクスによるものと大差がない点を指摘する。報道番組という特性から、「視聴者の意見を軽視するわけではないが、匿名で誰とも分からない人の『つぶやき』を流し続けることが『双方向性』と言えるでしょうか」と首をひねる。

   そもそも、本当にテレビはSNSを活用しなければならないかという根本的な疑問もある。実は今、テレビ局が獲得に力を入れるのが20代を中心とする若者の視聴者だと碓井教授。ネットに親しむ若者に向けて「SNSを取り入れた番組」をアピールし、視聴してもらいたいとのねらいもあるのではないかとみる。ただし現状では「有効な方法論が見つかっておらず、成果は上がっていません」。それでもテレビ局は試行錯誤を重ねながら、本当にSNSをテレビに取り入れる必要性があるのかも含めてしばらくは検証する必要があるだろう、と話す。

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