中国外務省「北朝鮮側とは密接に連絡を取り合っており、出来るだけ早く解決したい」
中国が北朝鮮に対して核実験を行わないように自制を求めている矢先での事件で、両国関係が悪化する可能性もある。中国外務省の洪磊報道官は5月17日の定例会見で、
「北朝鮮側とは密接に連絡を取り合っており、出来るだけ早く解決したい。北朝鮮側には、船員の安全と法的権利が守られるように求めている」
と、北朝鮮と協議を始めたことを明らかにしたが、金銭要求については説明を避けた。中国政府は事態を早期に沈静化したい考えのようだ。
中国メディアは、北朝鮮側の船が武装していたことなどから、朝鮮人民軍の一部が中国マフィアと結託し、身代金目的で行った犯行だと見ている。北朝鮮側は、現時点では公式な反応を示していない。
通常であれば、このような事件に対しては、ニュースサイトのコメント欄は他国を批判するコメントで埋め尽くされるが、今回に限っては北朝鮮を批判するコメントは、ほとんど見あたらない。事件に関する書き込みが制限されている可能性もある。