「遠山の金さん」もクビになる? 大阪市職員の入れ墨調査で「議論百出」

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   公務員の入れ墨は許されないのか。大阪市で行われた市職員への入れ墨有無調査を巡って、様々な意見が出ている。各地の首長の間で意見が割れたほか「遠山の金さん」や「魏志倭人伝」を引き合いに出す新聞記事も登場した。

   2012年5月16日、大阪市で教育委員会を除く全職員約3万3500人を対象にしたアンケート調査で、110人が入れ墨をしていたという結果が明らかにされた。

「レディー・ガガが職員になるなら断る」

   元々、児童福祉施設の男性職員が入れ墨を見せて子どもを恫喝したことが発端となり橋本徹市長の意向で行った今回の調査。橋下市長は16日「(入れ墨を)どうしてもやりたいなら民間企業に移ってもらったらいい」と改めて語った。

   17日の会見では歌手のレディー・ガガさんや俳優のジョニー・デップさんがしているようなファッション感覚の入れ墨について聞かれ、「ガガさんやデップさんが大阪市職員になるなら断る。歌手や俳優だから支持されるのであって、公務員の入れ墨は許されない」と回答している。

   あくまで強硬な姿勢を崩さない様子だが、入れ墨をしている公務員は何も大阪市に限ったことではないだろう。他の首長はどう思っているのか。

   名古屋市の河村隆市長は17日の会見で、調査をする考えはないが「少なくとも職員になってから入れるのは遠慮してもらいたい。一応公務員としての倫理観がある」と語った。

   一方で、「いったん入れ墨を入れた人が途中で改心して、カタギになって名古屋市役所で真面目にやろうという人にはチャンスがないのか、ということは問題」とし、「私は人生再挑戦主義。やる気のある人の方が大事という感覚」と話した。職員になってからはダメだが、昔彫った入れ墨があっても、やる気があればOK、ということだ。

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