政府は2012年5月18日のエネルギー・環境会議で、この夏の電力需給の見通しと節電対策を決定した。
節電要請は全国的に行い、期間は7月2日から9月7日までの平日9時から20時が対象になる。夏の気温が本州に比べて低い北海道電力管内は7月23日から9月14日までとする。
東北電力と東京電力の管内には数値目標は求めない。電力需給が最も厳しい関西電力管内は15%の節電を求めるが、節電を強制する電力使用制限令は回避する。
需給に比較的余裕のある中部電力、北陸電力、中国電力の管内にも5%の節電を求めるほか、九州電力管内は10%、四国電力には7%の節電を求め、需給に余裕が生まれた場合は関電管内に融通する。
関電、九電、四国電、北海道電の4つの管内では計画停電の準備を進める。計画停電は原則実施を避けるが、需給が逼迫して計画停電が避けられない場合を想定し、鉄道や病院などに大きな影響が出ないように準備を進める。