「ドンキホーテの面接を受けに来る人たちがすごいらしい」と、インターネット上で話題になっている。
すごいというのは「残念すぎる」ということらしいのだが、いったいどんな人が応募してくるのだろうか。
「贅沢は言いません!フツーのかたでいいんです」
求人情報サイトのフロム・エーナビに、2012年5月7日からディスカウントストア「ドン・キホーテ」のレジスタッフ募集の情報が掲載されている。このページに、「面接に来ても採用できなかった人」の理由が公開されているのだ。
「履歴書が名前以外、白紙だった。」「志望動機が、『ひまつぶし』。」「履歴書の証明写真が、プリクラ。」「面接なのに、モヒカン。」「2時間遅刻して、第一声が『ちぃっす』。」という5つで、それぞれに「も、もうすこし、誠意を…。」「ごめんなさい。もう、コリゴリです。」などのコメントが付いている。
募集文では、
「左記のような稀なかたを除き、未経験歓迎です。贅沢は言いません!ただ、フツーのかたでいいんです。一般常識があって、挨拶ができて、週3日~のシフトに入れれば、それでいいんです。できるかたいらっしゃいませんか?」
「しつこいようですが…【最低限の常識】【挨拶ができる】【シフト週3日以上】、この3つを満たせる方の応募をお待ちしています。」
と訴えており、これまで散々面接を受けに来た人に悩まされていたという印象を受ける。
「これくらいじゃないと続かないんじゃ…」
2ちゃんねるでは、この求人情報を見た人が
「目には目でDQNにはDQN店員雇ったほうが対処できるだろ ドンキで万引きGメンの警備やってた友人によるととんでもない客が多いみたい ビールをケースごと持ってく高校生とか」
「逆にこれくらいじゃないと続かないだろ。真面目で誠実で向上心にあふれた奴がドンキの客相手に何日耐えられるんだよ」
など、ドン・キホーテの客層を考えるといいのでは、という感想が多く見られる。また、
「ドンキじゃないが、アルバイト店長やってた時に面接やってた・・・まぁひどいのはそれなりにいたなぁ・・・鉛筆で履歴書書いてくる、椅子に座って氷の微笑よろしく足組んじゃう、腕組みしてタメ語で話すおさーん(おっさん)、なぜか2人でやってきて『コイツも一緒にやとってくれませんか?』→まずお前をやとわないんだが・・・」
「・酔っ払って面接きた奴・シンナー臭ごまかすために異常に香水臭かった奴。・使えもしない敬語を無理やり使うために日本語じゃ無くなってる奴。・カップルで来る奴(面接の申し込みは女一人だった)・面接の帰り際に事故った挙句に車を放置して逃げた奴。・母ちゃんと一緒に来る奴。まあいろいろ居たな」
と、ドン・キホーテではないが自身が面接官を担当した際の体験談を書き込む人もいた。
求人情報を出した会社に問い合わせたところ、インパクトを出すために話を大げさにしている部分はあるというような口ぶりだった。本当に求人情報に書かれたような人たちが面接に来ていたのかどうか聞いたが、うやむやにされてしまった。