ミクシィは「報じられている事実はございません」とコメント
今回のミクシィの身売り話をめぐっても、反応はさまざまだ。ミクシィは、記事が掲載された直後の深夜の段階で
「本日、一部報道機関において、『ミクシィ、身売りを検討』という報道がありましたが、報じられている事実はございません」
とする否定コメントを発表。朝になって、ミクシィの社外取締役を務める中村伊知哉・慶應義塾大学教授も、ツイッターで
「ウソです。虚構新聞ならわかるけど」
「ないものをないと立証するのは難しいね」
と強く否定した。
一方で、フェイスブック上では、身売りを前提としたとも読める関係者の書き込みもある。ある利用者が
「今認めたらおもしろすぐる。mixiさんのせいで、予定がずれたやないかい」
と書き込んだところ、ミクシィの広報担当者とみられる人物が、コメント欄で
「予定がずれてすみません」
と反応。この書き込みを、「身売りの話は本当だが、報道で、その予定時期がずれこんだ」と受け止める向きもあるようだ。また、「身売り」記事を書いた記者を名乗る利用者も、
「すみません」
と反応した。狭いIT関連業界なだけに、利用者同士が元々知り合いの可能性も高く、「馴れ合い」との指摘も出そうだ。
もっとも、最初の「予定がずれたやないかい」という書き込みは、「報道を見ていたら時間が過ぎてしまい、自分の予定がずれた」とも読める。
一連のやり取りを見ていたアルファブロガーの山本一郎さんが
「これはキャプってブログやメルマガに載せねばなるまい」
と書き込んだ上で、やり取りをキャプチャ画像とともにブログで公開。波紋が広がっている。
なお、ミクシィ株の5月15日の終値は前日比1万6400円(10.4%)高の17万4500円だった。