「KDDIからiPhone発売」は大筋正解だったが
この記事を掲載した日経BPのウェブサイトは、過去にもIT関連の大きな「独自ネタ」を放っている。ひとつが、11年9月22日に報じたKDDIからのアイフォーン(iPhone)発売だ。記事では、
「関係者によると、KDDIは米アップルと既に『iPhone5』の国内での販売契約を締結し、全国のauショップなどで11月頃から販売を開始する方向で関係各方面との準備に入っている。iPhone5は10月中旬頃、全世界で発売が開始される見通しだ」
とある。KDDIは、10月7日にiPhone4Sを10月14日発売することを発表しており、「iPhone4」の次の世代の機種名が違ったことを除けば、大筋で記事の内容は合っていると言えそうだ。
11年12月1日には、「ドコモ、来年夏にiPhone参入」と題した記事を配信。記事では、ドコモが12年夏に高速通信規格「LTE」に対応したiPadを、秋までにLTE対応のiPhoneを日本市場に投入する見通しだと報じている。だが、ドコモの加藤薫・次期社長は12年5月11日の記者会見で「現段階では難しい」と発言。iPhoneにドコモ独自のサービスを盛り込むことが難しいことが背景にあるとみられる。
このままの状況が続くと、日経ビジネスの独自ネタは「1勝1敗」になる可能性が高い。