Klabは18日にマザーズから東証1部に指定替え
ところが、SNS大手のミクシィの5月14日の株価は前週末(5月11日)に比べ、一時は15万7000円の年初来安値を更新したほど値を下げた。サイバーエージェントも大幅に下落。ドリコムなど、マザーズに上場するソーシャルゲーム関連株は終始売り気配にあった。
コンプリートガチャ騒動で揺れるなか、ドリコムは10日に2013年3月期の業績予想を発表した。コンプガチャを取り扱わないことを前提とした数字として、売上高は前期比74%増の125億円、経常利益は同48%増の20億円、当期純利益は同49%増の12億円になると増収増益を見込んだ。それにもかかわらず、評価は上がらなかった。
一方、ガチャ騒動の最中には売り注文が殺到して取引が成立しなかったKlabは14日、前週末比100円高の617円と、ストップ高を記録した。同社が18日にマザーズ市場から東証1部に指定替えとなるため、とみられている。マザーズ市場に上場後、約8か月での東証一部への変更は史上最短記録なのだ。
現状、売上高に占めるコンプリートガチャの割合は平均約15%とされる。コンプリートガチャによる収益源は「売り材料」であることには違いない。しかし、それが「どの程度、収益に影響するのかはまだ不明。さらに規制への動向に社会的な注目が集まれば、その影響も受けるでしょう」(中堅証券のアナリスト)とみている。