「少しは事実関係を入れてきた」と一定の評価も
会見部分の放送映像では、橋下市長が、「起立斉唱命令」に「斉唱」が含まれているのかどうかを女性記者に激しい口調で問いただす場面から始まる。途中1回だけ、女性記者が質問する声が入っている。橋下市長が、左手で記者の方を指さしながら、「そんな勉強不足で何言っても無理」と批判する場面もあった。
また、橋下市長はツイッターで、番組が紹介した「回答した過半数の府立学校の校長が、『口元チェック』に否定的」というアンケート結果についても、「回答率が26%(164人中44人)」を加味すると、否定的だったのは「対象者の約10%ちょっと」に過ぎないと指摘した。回答率26%という「低さ」についても、「アンケートとして成立しているのか」とも不満を述べた。さらに、
「でもボイスって番組、夕方番組でしょ。ネットを使わない世代の多くが観ている。そしてテレビの視聴者数ははんぱじゃない。関西で数百万人が視聴。僕はこうやってしこしこツイッターで反論するだけ。テレビでやられたらイチコロなわけですよ。それでもツイッター、ネットがあってよかった」
とテレビの影響力の大きさを指摘した。
もっとも、「バトル動画」に注目が集まっていたこともあってか、番組放送時には「少しは事実関係を入れてきた」と、番組の構成、バランスについて、一定の評価をする姿勢も見せた。
番組では、「口元チェック」に反対・慎重な声だけでなく、賛成する声も紹介していた。特集の最後で、女性キャスターは「今一度、立ち止まってみなさんと考える機会になれば、と取り上げました」と締めくくっていた。