ヤフー新社長は「スマホ・ファースト」 ソフトバンクから「取締役3人」の深い意味

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成長に「曲がり角」感も

   また、過去には売上高と営業利益が2桁成長を続けていたヤフーだが、2012年3月期はそれぞれ3%台の伸びのとどまっており、成長に「曲がり角感」が出ているのも事実だ。

   こうした中で、宮坂CEOが今後、どういう成長戦略を描くのは必ずしも明確ではない。4月24日の決算発表会見では「スマホファースト、パソコンセカンド」と、ざっくりとしたビジョンは語ったものの、具体策には踏み込まなかった。そのためか、翌25日の株価は下落率が一時3%を超え、「成長戦略が見えず失望が広がった」(国内証券大手)との声が聞かれたほどだ。

   一方、ヤフーは決算発表に合わせて、6月21日の定時株主総会に提案する取締役人事も発表した。5人の取締役のうち、親会社のソフトバンク出身者が従来の孫正義氏1人から、宮内謙氏(ソフトバンク取締役)らを含めた3人に増える。「スマホシフト」に向けてヤフーを変えるための経営刷新とも見られ、若き宮坂新CEOに、結果を出すために与えられる時間は少ないかもしれない。

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