「政治家に利用されてきた」 横田夫妻が著書で明かした名前は

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鳩山氏側「短時間でもお話をしっかり聞いた」

   そこで、政治家2人に取材したところ、中井洽氏の事務所では、秘書が会合に出ていたためなどで話が聞けなかった。

   鳩山由紀夫氏の事務所では、鳩山氏が寺越友枝さんに会ったことを認めたうえで、こう釈明した。

「鳩山は、お会いしたことはよく覚えており、自分としては、短時間でもお話をしっかり聞いたと言っています。当時は、総選挙前週の日曜日で全国を遊説しており、日程がものすごくハードでした。もし鳩山が失礼な態度に見えたとしたら、たいへん申し訳ないと思っています」

   横田夫妻の著書では、具体的な政治家名は挙げていないものの、このほかも疑問に思うことを打ち明けている。

   旧新進党の院内総会で、横田夫妻が拉致問題について話すと、ある女性議員から「がんばってえ~」と声がかかった。マイクを持ったときも、舞台役者に投げるような同様なかけ声があったという。こうした議員の言動について、早紀江さんは、とてものんきに見えたといい、石高健次さんも、議員は自分が頑張らなければならないのに、まるで他人事だったと批判している。

   また、夫妻が講演会で地方に行くと、地元県議や市議から選挙目当てとみられる記念撮影を求められるといい、早紀江さんは、情けないしものすごくイヤだという。頼るしかないので応じていたが、政治家は利用するだけで、何もしてくれないのではないかとの不満があると言っている。

   こうした政治家のパフォーマンスぶりに、早紀江さんは、「今はもう、どうしたら政府の人が本気になってくれるんだろうということが分からなくなってきています」と漏らしている。

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