橋下市長「なぜ落語や漫才や歌舞伎に補助金が必要ないのか」
また、コシノヒロコさんは、「こんな素晴らしい文化を廃れさせることには、もちろん大反対」とした上で、「これまでにない創意工夫が必要だとも強く感じます」と、文楽側の問題点も指摘した。
「わかる人にだけわかればよい、と、鷹揚に構えてはきませんでしたか?」「その重要性を広く一般に訴えてきましたか?」「伝統の上に胡座をかいてきませんでしたか?」
といった調子だ。
市長選で橋下市長に敗れた平松邦夫前市長の寄稿もある。文楽について「大阪の観光資源として捉え、『大阪市』の堂々たる資産であることを喧伝することで、市民の理解は得られると思います」と、「補助金」の文字は出てこないが、強く補助金削減を念頭に置いたコメントになっている。
対する橋下市長は、文楽についてこれまで、
「今の仕組みのままでは文楽は振興しません。僕は文楽と言う文化は否定しない。しかし公金の支出の仕組みを問題視している」(4月14日、ツイッター)
「なぜ落語や漫才や歌舞伎に補助金が必要ないのか。それは文楽のような仕組みではないから皆自立しているのである。文楽を本当に振興させるためには、今の仕組みを変えなければならない」(同)
などと、何度も主張している。
橋下市長のツイッターでは5月11日夕現在、「上方芸能」の文楽特集については触れていない。