藤村修官房長官は2012年5月11日午後の定例会見で、かつて鳩山由紀夫元首相が提唱した「東アジア共同体構想」についての認識を問われ、
「否定しているとか、忘れているということではない」
「ないがしろにし、忘れている訳ではない」
などと述べた。その一方で、藤村氏は2度にわたって
「大きな構想だけを打ち出すというよりも、当面の課題に着実に取り組んでいく方が重要」
とする野田佳彦首相の11年9月の国会答弁を引用。事実上、現政権が構想から距離を置いていることを改めて示唆した。
野田首相は5月12日から14日にかけて北京で行われる「日中韓サミット」に出席予定。