橋下徹大阪市長も「少し反省」したのか、それとも「バトルで圧勝」した余裕のコメントなのか――「女性記者とのバトル動画」が話題になる中、橋下市長がツイッターで軽くコメントした。
橋下市長が、囲み取材でMBS(毎日放送、大阪市)の女性記者とバトルした動画が話題を呼び、ネットでは女性記者に対し「質問になっていない」など批判の声が相次いでいた。
囲み取材で「答えられないならココに来るな」
問題の囲み取材があったのは、2012年5月8日で、その日のうちに大阪市が会見動画をユーチューブ(YouTube)に配信した。
女性記者は、いわゆる「卒業式の国歌斉唱時、教員の口元チェック」問題について、「質問」を繰り返した。しかし、橋下市長は質問の前提として「基本的事実」を逆質問し、
「答えられないならココに来るな」「自分でとんちんかんなのが分かってないの?」
と最後まで厳しい姿勢を貫いた。30分近い囲み取材で、そのほとんどがこの女性記者とのやりとりで費やされた。
ネット上では、動画を見た印象として、女性記者に対し、「態度があまりに幼稚」「しつこ過ぎる」などと批判的な声が多く出ている。
勿論、擁護論も散見される。奈良県生駒市の山下真市長は5月9日のツイッターで、
「橋下市長の恫喝に対して、感情的に反応せず、冷静に質問を続けたMBSの記者さんは立派でしたし、大人の対応という感じを受けました」
とつぶやいた。
「今日放送のようです」とMBS番組を紹介
そんな中、橋下市長は、5月11日未明のツイッターで、ツイッター上の読者から、動画を見た印象として、「さすが弁護士ですね!」とほめられたのに対し、
「かなり大人げなかったですが…」
とつぶやいた。
ちょっとした「反省」なのか、ネット上世論の圧勝ぶりを受けた「余裕のコメント」なのかははっきりしない。
11日朝の橋下市長ツイッターでも、「読者」が女性記者に対し「次元が低い」などと指摘したのに対し、
「感謝。今日放送のようです」
と、MBS女性記者が担当しており、話題の会見動画のコメントが一部使われる可能性がある番組「VOICE(ヴォイス)」の放送予定を紹介した。番組は、11日18時15分から放送されることになっている。
ネット上では、関西圏外とみられる人が、「ヴォイス見たいけど、どうすればいい?」と相談している書き込みも少なからずある。