LPG車の9割をトヨタが供給
現在、LPGタクシーはトヨタと日産自動車が供給、国内全体の販売台数は年間1万5000台に満たない。この9割をトヨタが供給しているが、グローバル競争に勝ち残るためにタクシー車両も例外とはならない。わずかなボリュームの国内タクシー市場に対して採算の見通しのないLPG車を投じるよりも、ハイブリッド車に切り替えることで、トヨタがエコカーの主力と位置付けるハイブリッド全体の生産ボリュームを上げ、原価低減のプラスに要因にしたいとの判断が先に立ったようだ。
トヨタはLPGタクシーの生産中止について、「近い将来」としているが、2011年10月に首都圏、大阪、名古屋、福岡などのタクシー会社に対してトヨタの国内営業関係者がLPGタクシー生産中止の意向を伝え、その反響が関係業界に広がってきたものだ。