「笑顔も一緒に咲きますように…」 被災地に花とまごころをとどけよう【福島・相馬、岩手・大船渡】

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「津波で庭の花もすべて流されたので、花をもらえて嬉しいです」

地ノ森仮設住宅に住む中村ちや子さんにマリーゴールドとメッセージをお届けしました(2012年4月28日 岩手県大船渡市)
地ノ森仮設住宅に住む中村ちや子さんにマリーゴールドとメッセージをお届けしました(2012年4月28日 岩手県大船渡市)

   翌4月28日には、岩手県大船渡市の地ノ森仮設住宅に伺いました。お届けした花は、岩手県大船渡市にある知的障害者就労支援施設・慈愛福祉学園の方々が育てたマリーゴールドです。慈愛福祉学園では、施設利用者が育てた花を近所で売り生計を立てていましたが、震災後は地域住民も被災したため、販路が断たれています。


   お花をお届けした中村ちや子さんは津波で自宅が壊され、現在は知的障害のある息子さんと二人での仮設暮らしです。以前は自宅の庭でたくさん花を育てていましたが、すべて津 波に流されてしまいました。「花が大好きなので、こうして届けていただきありがたいことです」と深く頭を下げてくださいました。中村さんは、私たちがお届けを終え車で帰路につく際も、最後まで手を振って見送ってくださいました。


   同じく仮設に住む黒沢昭代さんは、大阪府に住む30代の女性からの「花を見て、あなたの笑顔も一緒に咲きますように」というメッセージに、「遠くからの応援ありがとうございます」と、笑顔で答えてくれました。黒沢さんは、震災当日は高台に避難して助かりましたが、自宅は津波で全壊。その後1ヵ月近くの避難所生活を経て、現在の仮設に父親、姉とともに暮らしています。仮設は4畳半と5畳の二間のみ。収納もなく狭い中での生活ですが、「不便なこともあるけれど、なんとかやっています」。


慈愛福祉学園の温室一面にマリーゴールドの苗が。利用者の方々が心を込めて作っています(2012年4月28日 岩手県大船渡市)
慈愛福祉学園の温室一面にマリーゴールドの苗が。
利用者の方々が心を込めて作っています
(2012年4月28日 岩手県大船渡市)
マリーゴールドの花言葉は「命の輝き」。その言葉通り、温室の花たちは輝くように咲き誇っていました(2012年4月28日 岩手県大船渡市)
マリーゴールドの花言葉は「命の輝き」。その言葉通り、
温室の花たちは輝くように咲き誇っていました
(2012年4月28日 岩手県大船渡市)
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