「けいおん!」原作マンガの連載が終了 大学生活を描いたことに無理があった?

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   大人気アニメ「けいおん!」の原作マンガが2012年6月9日発売予定の芳文社の月刊マンガ雑誌「まんがタイムきらら」7月号で終了する。

   終了するのは主要キャラ5人のうち高校を卒業した4人を描いた「大学生編」。これまで「けいおん!」の原作やアニメの終了が告知されるとファンがネットでパニック状態になったが、今回はそれほどの騒ぎにはなっていない。「けいおん!は女子高生の物語」という認識が強く、大学生編は「イメージが壊れる」などと批判する人も出ていたからのようだ。

「グランドフィナーレ。けいおん!」

   「けいおん!」は「まんがタイムきらら」の07年5月号から連載が始まり10年10月号で終了。その後11年4月から新たにこの「大学生編」がスタートした。また同社の月刊マンガ雑誌「まんがタイムきららキャラット」では、主要キャラの1人で高校3年の中野梓が主人公の「けいおん!」もスタートしている。中野梓の「けいおん!」も終了するかは分かっていない。

   終了の告知は「まんがタイムきらら」12年6月号に掲載された。この号では主人公の平沢唯たちが大学の学園祭ライブの準備に追われる様子が描かれ、最終ページの欄外に

「『けいおん!』は次号で最終回です!!どうぞお見逃しなく!!」

と告知された。次号の紹介ページにも

「ずっとずっと放課後。グランドフィナーレ。けいおん!」

と書かれ、7月号では表紙とセンターカラーを飾ると紹介されている。

   「けいおん!」は女子高の軽音楽部を舞台に主要キャラ5人がほのぼのとした日常を送る4コマ漫画で、09年4月にTBS系でアニメ化され大ブレイク。続編「けいおん!!」も10年4月から放送された。11年12月には劇場映画が全国でロードショー公開され大ヒットした。

   放送を収録したDVDや主題歌や、キャラクターソングなどのCDもアニメ分野での記録的ヒットを連発。コンビニチェーンとのタイアップでも、キャラクターグッズ欲しさに買い物客が殺到し対象商品が品切れになるなど、その人気は社会現象化していた。

   4人の主要キャラの高校卒業で完結したはずの「けいおん!」だったが、凄まじい人気に押され「大学生編」が始まった。一部のファンたちは登場キャラのその後が読めると大喜びしたのだが、再開を喜べないファンの声も多かった。キャラが大人になれば、これまでのイメージが壊れてしまうのではないか、という心配からだった。

無理やり連載をさせられていなかった?

   「けいおん!」は女子高校が舞台ということもあってか、登場する男性キャラは姉弟など限られ、恋愛の要素は殆どなかった。ネットでは

「サークル、合コン、ついに彼氏とかきたらマジ発狂だろ」
「やだ 時を止めろ 二十歳の唯とか有り得ん」

などの意見が飛び交い、けいおん!は女子高生だから魅力的な物語だったはずだ、という意見が多数を占めていた。そして「大学生編」連載中には彼氏候補のような男性キャラが現れたと騒ぎになり、「もう先を読みたくない!」などの感想も出た。

   今回の連載終了の告知でも、ネットでは冷ややかな感想が並んでいる。

「男を出せない以上、ストーリー作りは厳しいはずだよな」
「人気だからって、無理やり連載させられていなかった?」
「原作関係なく、アニメの第3期、さらに映画も作って欲しい。高校を舞台に」

などの書き込みが掲示板やブログに出ている。

   なぜこの時期に連載が終了するのか、中野梓の「けいおん!」は続くのかどうかを芳文社に問い合わせてみたが

「担当編集者は外出中で本日は編集部に戻りません」

ということだった。

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