「住み込みの必要」なし
2013年の式年遷宮に向けては、すでに05年から関係する祭りが始まっており、12年も今後、5月と7月に予定されている。13年には16の祭りや行事がある。祭主自らが「ご奉仕」するのは、「遷御」(10月)など主な祭りだけだ。
祭場は非公開で、神職らが祭場に向かうまでの「参進風景」は見学可能、という例が少なくない。詳細は未定だが、前回の式年遷宮の例では、一般の人と一緒に祭主が参加する行事もある。
臨時祭主に就任した黒田清子さんは今後、祭主の池田さんと祭りの担当を「分担」する形になるのだろうか。神宮司庁広報室によると、「具体的には決まっていない。式年遷宮を控え、万全を期すためにお願いしている」とのことだった。
また、祭主や臨時祭主は、神宮内もしくは周辺に「住み込む」必要があるのだろうか。ネットの2ちゃんねるには、そうした疑問が書き込まれていた。
祭主の池田さんは三重県外に住んでおり、必要があるときに神宮を訪れるという。祭主が直接関わる祭りは限られているためだ。黒田清子さんも、同様の対応となりそうだ。
黒田清子さんは、「紀宮(のりのみや)さま」として知られていた天皇家の長女で、2005年に東京都職員の黒田慶樹さんと結婚して皇籍を離れた。最近では、2012年4月の天皇、皇后両陛下のご結婚53年の記念日に、黒田清子さん夫妻も、皇太子、秋篠宮両ご夫妻と一緒に両陛下と夕食をともにしてお祝いしたことなどが報じられている。