燃油価格は4月以降値下がり傾向
航空機には、ケロシンと呼ばれる燃料が使用されており、サーチャージは、「シンガポールケロシン市況価格」をもとに決められる。今回値上げの対象となった6~7月の発券分は、2~3月の市況価格が1バレルあたり134.29ドル。130ドルよりも高くなったことから、サーチャージの引き上げが決まった。ケロシン市況は、4月初めは137ドル程度とかなり高い水準だったが、それ以降値下がりが続いており、5月4日以降は130ドルを割り込んでいる。このまま値下がり傾向が続いて4~5月の平均が130ドルを下回れば、サーチャージも元の水準に戻ることになる。4~5月の市況価格が反映されるのは8~9月発券分のサーチャージ。仮にサーチャージが値下がりした場合、9月下旬以降に恩恵を受けられる可能性もある。