2011年に入ってユーザー数減少 本家米国で「フェイスブック疲れ」

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「いいね」ボタンのサイト訪問履歴を入手

   米国では1億5000万人がFBを利用しているといわれるが、CRでは「あなたの個人情報がFBにどれだけ収集され、どう使われているか、悪用の可能性はないのか」と疑問を投げかける。FB会員約2000世帯に対して実施した緊急調査をベースに、米国全体における問題点を提起した。

   CRの予測によると、480万人のユーザーが「いつ、どこに行く」とFBで明らかにしていたという。これは「空き巣犯に自宅を留守にする日程を教えるようなもの」だ。さらに1300万人が、自分の情報をどこまで公開するかを決める「プライバシー設定」を怠っていたか、知らなかったとする。公開先を制限しなければ、FB上のあらゆる書き込みは当然、見ず知らずの人でも閲覧可能となる。

   FB運営側では、ユーザーがどのウェブサイトを閲覧したかの情報も得ているという。そのサイトが「いいね」ボタンを備えていれば、たとえユーザーがボタンを押さなくても、FBにログインしていなくても、さらにFB非会員ですらも訪問履歴が運営側に送られるというのだ。さらに、自分と「友人」関係にあるユーザーが使っているアプリによっては、仮にFB上の情報公開先を制限していてもアプリが勝手に第三者に情報を送ってしまうという点も説明している。

   CRが調査した全世帯のうち11%は、1年前に比べてFB上のトラブルが増えたと回答。見知らぬ人による不正ログインや、脅し、いやがらせがあるという。

   過去にもFBでは、プライバシーの取り扱いが論議の的になったことがあった。対応を誤れば米国のみならず、日本をはじめ各地で思わぬ火種にならないとは限らない。

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