「親の愛情不足で発達障害」 維新市議団が条例案文面を謝罪

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   地域政党「大阪維新の会」の大阪市議団が、発達障害についての条例案文面に不備があることを認め、謝罪した。きっかけの1つは、維新の会率いる橋下徹大阪市長が紹介したツイートだった。

「軽度発達障害(etc)が親の愛情不足とか太古の理論出してんじゃね~よ!」

   橋下徹市長がツイッターで2012年5月3日、こんなお叱りのツイートがあったと明かした。

橋下市長「ご意見は理ありです」

お叱りツイートを紹介
お叱りツイートを紹介

   発信者は、ある美術家の女性だった。この女性は、息子が幼少のころ、親の愛情不足と学校の教師から何度も言われ、「母として死にたくなる経験」だったという。

   女性にとって我慢がならなかったのが、維新の会市議団で作成していた家庭教育支援条例案だ。そこでは、「発達障害、虐待等の予防・防止」の章で、「乳幼児期の愛着形成の不足が軽度発達障害またはそれに似た症状を誘発する大きな要因」とされていた。「虐待、非行、不登校、引きこもりに深く関与している」「わが国の伝統的子育てで予防、防止できる」などの文面もあり、こうした点も、女性には「認識不足」と映った。

   このツイートに対し、「ご意見は理ありです」とすかさず同調したのが橋下市長だ。「僕は市民に義務を課すことは基本的に好きじゃありません」とし、市議団に伝えることを約束した。

   橋下市長は、独裁を避けるためにも、市議団とは別の立場になっていると説明し、条例案について、「愛情を持って子育てしましょうという呼びかけとしては問題ないのでしょうが、発達障がいの原因とすることには大きな問題があるでしょう」と疑問を呈した。

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