橋下徹大阪市長はツイッターで、日本の原発の安全基準論議について、「技術者に講義を受けたレベルでは世界標準には全く達していない」と苦言を呈した。
橋下市長は2012年5月4日、正午前から原発問題などについて「つぶやき」を連続して始めた。
「それに比べて日本は大丈夫か?」
大飯原発(福井県)の再稼働問題については、安全基準議論に触れ、
「これまでのやり方をそのまま踏襲した途端に政治エネルギーは収束する。これが現実。大飯を平時と捉えた瞬間に、安全基準議論への政治エネルギーは収束する。絶対安全がないのは事実。しかし世界標準と言うものはある。僕が技術者に講義を受けたレベルでは世界標準には全く達していない」
と指摘した。さらに、
「少なくても世界標準がどうなのか。それと比べて大飯がどうなのか。これくらいは安全性にかかわる国の最高権威機関に語らせるべきであろう。フランスではテロ対策で武装警官を張りつかせている。スイスは、地下に巨大な地下水によるため池を作っている。その他保守点検は定期検査ではなく常時監視体制」
と他国の例を挙げた。その上で、
「国会事故調や政府事故調の調査結果の途中経過が出てくるに従ってそれに比べて日本は大丈夫か?となってしまう。大飯は平時ではない。日本の原発システム全体が有事である。世界標準との比較をすれば日本のレベルがどんなものかすぐに分かる。これは絶対安全の神学論争ではない(略)」
と日本の安全基準をめぐる現状に苦言を呈した。