日本得意のハイブリッド車は中国に浸透するのか 政府の「環境シフト」も追い風?

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ホンダもHVが中国市場攻略の切り札

   中国市場における「外資」は11年、米ゼネラル・モーターズ(GM)が首位で254万台。独フォルクスワーゲン(VW)が225万台で肉薄し、両社は「2強」とも呼ばれているのに対し、日本勢は健闘している日産自動車が124万台だが、トヨタは日産の後塵も拝し、88万台にとどまる。トヨタとしては巻き返しが急務で、得意のHVで浸透を図る考えだ。

   ホンダもHVが中国市場攻略の切り札だ。伊東孝紳社長はショーで「合弁相手に(HV技術)使ってもらうことを考えなければいけない」と述べ、HVの基幹技術を中国企業に供与する方針を表明。ショーではセダンタイプなど2車種のHVを世界初公開した。

   日本のエコカーに追い風になるのは、中国の環境政策。急激な自動車の普及もあって中国は大気汚染が激しく、「北京では青空が見えない」とも言われる。こうした事態を打破しようとショーの直前の4月18日に中国政府は次世代エコカー導入推進計画を発表した。EVとプラグインハイブリッド車(PHV)の累計生産・販売台数を2015年に50万台、2020年に500万台超とする目標を掲げるもの。EVも含めたエコカーは、世界で躍進する韓国・現代自動車の弱点でもあり、日本勢にとってはチャンス到来とも言えるだけに、波にうまく乗る迅速な対応がカギを握りそうだ。

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