テレビ視聴率競争に大異変 フジ失速、テレ朝が躍進

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フジの失速、ラテ欄の変化が原因?

   少し前までバラエティやドラマなどで積極的にブームを作りだし、視聴率も圧倒的に強かったフジはどうしてしまったのか。

   ゴールデン帯の年間視聴率を見ると、2010年はフジが13.0%、日テレが12.3%だったのに対し、2011年はフジ12.5%、日テレ12.6%。見事に逆転されてしまっている。2012年4月にスタートしたばかりの日曜9時のドラマ「家族のうた」も、第3話の視聴率が3.4%で打ち切り説が出る始末だ。

   芸能評論家の肥留間正明さんは「意外と気付かれてないですが、地デジ化に伴いフジテレビが新聞のラテ欄で右端にいってしまったのが大きい」と指摘する。以前は8チャンネルのフジはラテ欄の真ん中だったが、地デジ化でテレ朝が10から5に、テレビ東京も12から7に移動したため、右側に追いやられてしまった。

「ラテ欄は習慣で左側から見ますから、フジは最後。テレビで順にチャンネルを回すとき、フジの前に日テレ、テレ朝、TBS、テレビ東京と続くのも大きい。逆に、テレ朝は関係者が昔『うちはラテ欄で端だから見てくれない』と言っていたけど地デジ化で得をしましたね」

   番組については「どこも別に新しいことはやってない。日テレがファミリー層の獲得に成功したと言っても、テレビを観る人は年々減っているんだから、その中で少し上手くやったという程度でしょう。フジは視聴者からすると本当に観る番組がない。昔は看板だった月9ドラマも数字がとれなくなったし、バラエティもタレント頼りで企画性を感じない。今まではこれでよかった、という番組作りしかしてないので全体的に目新しさがない」と話している。

   フジの失速はネットでも話題になり、2ちゃんねるなどには「面白くないどころか観ていて不快」「昔は『とりあえずフジ』だったんだけどなぁ」といった声が挙がっていた。

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