大手百貨店5社の2012年4月の売上高(既存店ベース、速報値)は、三越伊勢丹、高島屋、大丸松坂屋百貨店の3社が前年同月の実績を上回ったが、そごう・西武、阪急阪神百貨店は振るわなかった。各社が5月1日に発表した。
三越伊勢丹が5.5%増、大丸松坂屋は2.5%増、高島屋が1.8%増と、それぞれ前年を上回った。2011年4月は東日本大震災に伴う消費の自粛ムードがようやく緩んできたときで、三越伊勢丹など4社は前年の実績を上回っていた。2012年は、クールビズ商戦を前倒しで展開したことが奏功し売り上げを伸ばしているほか、相変わらず宝飾品や貴金属といった高額品が好調に推移している。
一方、そごう・西武は0.9%減、主力店が改装中の阪急阪神百貨店は4.8%減だった。