「頑張りすぎないで」相談を
「震災のショックとストレス、そして、復興が遅々として進まない現状など様々な要因が考えられる」
と菅原教授は話している。また、震災で病院も被災するなか、膨大な被災者の診療を請け負うことになった。その際に、出産した母親を短期間で自宅に戻すということも行われたため、母親に対する病院サイドの十分な育児教育や精神的ケアが行われなかったことも関連しているのではないか、とも分析している。
これからは「産後うつ」の可能性のある家庭へ、臨床心理士、保健師、場合によっては精神科医師をこれまで以上に派遣するなどの対応が必要になる、とし
「産後うつの疑いのある母親は『自分は大丈夫』などと頑張りすぎずに、近くの医療機関や保健施設に相談に行ってほしい」
と菅原教授は呼びかけている。