橋下徹大阪市長が、「ゴーマニズム宣言」などで知られる漫画家の小林よしのり氏からの批判にツイッターで反論した。
小林氏が雑誌「SAPIO(サピオ)」最新号の対談で、橋下市長の大阪都構想などを批判したことを受け、橋下市長ツイッターは、小林氏に対し、「もう少し勉強してから批判しろ」と指摘した。対談相手も批判している。
小林氏「『都とは何か』をまるで考えていない」
橋下市長は2012年4月27日未明のツイッターで、京都大学大学院の中野剛志准教授の批判を始めた。中野氏は、元経済産業省課長補佐だ。市長ツイッターでは明示していないが、すぐに小林よしのり氏の批判も始めていることから、怒りの対象は、サピオ(5月9・16日号)の両氏による対談「『橋下徹の愛国度』を仕分けする」(4ページ)のようだ。
橋下市長ツイッターは、小林氏に対し、
(4ツイート略)「小林よしのりは、税金で飯は食っていないので中野剛志よりも多少はましかはしらんが、ようは口だけで、何もやっていない奴。二人似た者同士で語り合っていたら良いが、住民が困っていることを何か一つでも解決しろよ。保守だ、国だと偉そうなフレーズは口に出すが、要は暇児(人?)なだけじゃねえか」
(2ツイート略)「小林よしのりももう少しまじめに勉強しろよな。大阪都構想を、大阪を都にすることだって。やれやれ。バカか。大阪府と市の行政機構を変えるという話なんだよ。どんな目的で何をやろうとしているのか、これまでの経緯も含めてもう少し勉強してから批判しろ」
と反論した。
小林氏は対談の中で、例えば大阪都構想について、
「『大阪都構想』という言葉遣いも歴史認識が保守らしくないよね。東京都への嫉妬心や対抗心から『大阪だって都だ!』と子どものように言ってるだけで、『都とは何か』をまるで考えていない(以下、1文略)」
と批判している。
橋下市長ツイッターは、中野氏に対しても延べ6ツイートにわたって反論している。