「小沢氏復権」には「待った」 新聞各紙は「政治責任」を指摘

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輿石幹事長の「解除」の動きに「先走り」批判

   検察審査会が最初に「小沢氏起訴相当」の判断を示したとき(2010年4月)という早い段階から、新聞大手5紙中で唯一、社説で小沢氏に「議員辞職すべきだ」と踏み込んでいた産経新聞も、今回の社説(「主張」欄)は「証人喚問で『潔白示せ』 このまま復権は許されない」と、「後退」した印象すら与え兼ねない内容だった。

「司法上の無罪は、政治家としての潔白まで証明したわけではない」「国民への説明責任を果たすべきだ」

と指摘しており、「議員辞職すべきだ」という趣旨の表現は見あたらない。識者投稿欄(正論)では「小沢氏よ『無罪』を引退の花道に」(政治評論家、屋山太郎氏)と載せたが、社説ではそこまで踏み込まなかった。

   読売、毎日、日本経済新聞の3紙の社説も、小沢氏に引退・議員辞職を迫る表現はない。「説明責任」などを求めているだけだ。

   また、小沢氏が「説明責任」を果たすかどうか以前に、党員資格停止という「復権」を果たすのは、まだ早いという指摘もある。4月27日の情報番組「とくダネ!」(フジテレビ系)で、時事通信の田崎史郎・解説委員が、輿石氏の資格停止解除方針について批判した。

   停止処分は、「判決確定まで」となっており、検察役弁護士側が控訴するかどうかも決めないうちに、しかも「判決の朗読中」という判決内容の詳細は不明の段階で、輿石氏が解除に向けた動きに言及したことは「先走りだ」と指摘した。番組は判決内容について、無罪ではあるものの「小沢氏に厳しいもの」としている。

   一方で「とくダネ」は、小沢氏復権を望む小沢氏に近い議員らの声を複数、紹介し、小沢氏への批判と期待のバランスを取った形だ。

   「小沢氏に期待する?期待しない?」と問いかけた、ウォールストリート・ジャーナル日本版の配信記事(4月26日)のネットアンケートでは、27日夕現在、1400票以上の参加があり、「期待する」が64%、「しない」が36%という結果になっている。

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小沢氏の「復権」に期待する?しない?
今の時点でする
しない
説明責任果たした後なら、する
無罪確定後なら、する
その他
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