売上693枚でオリコンデイリー3位 CDランキングに意味はあるのか

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AKBとジャニーズ、韓流以外は総じて売れない

   音楽評論家の加藤晋さんも「デイリーとはいえ低い。90年代の感覚からすると2ケタ間違っているのではないかと思ってしまう」と語る。

   2011年の年間シングル売上げはトップ5までAKB48が独占。30位までを見ても、上位は嵐などのジャニーズ勢や東方神起やKARAら韓流などの一部で占められている。

「100万枚を超えるのはAKBだけで、その次にジャニーズと韓流。売れるのはそこばかりでそれ以外は横並びで売れない。メジャー・アーティストでもインディーズレベルでおかしくない、という状況です」

   その上で、「音楽を聴く人が減った訳ではない」とする。電車の中で音楽を聴いている人はたくさんいる。ただ、いまどきポータブルCDプレイヤーで音楽を聴く人は希だ。家でも昔のようにCDプレイヤーで聴くというのではなく、PCの内蔵スピーカーや、こだわる人でもPCに少しいい外付けスピーカーを繋げて聴く、というのが主流になりつつあるという。

「若い人からすれば、結局パソコンやMP3プレイヤーに落とすのだから最初からデータで購入した方がいい。だからCDなんかいらない、ということなのでしょう」

   こうしたデータのダウンロードによる購入は当然ながらCDランキングの数字には反映されない。

「当たり前ですが、CDの売上げは今後もっと落ちますよ。そうなると、売上1000枚以下とかのCDチャートに意味はあるのか。どれだけ多くの人に聴かれているかということを、これまではパッケージの売上で計っていましたが、今後は変わって行くでしょうね」

と語っている。

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