尖閣購入寄付に「おカネ出す」95%
寄付の受付開始が「待ち遠しい」という人もおり、寄付するために「外食と本代と映画代」をしばらく自粛するという「宣言」もあった。
購入額が「最大5億円らしい」として、「5万人が1人1万円寄付すればOK」とする声や、「同志20万人が1万円を寄付すれば20億円になる」と「試算」する指摘も出ている。ちなみに、東日本大震災に関して日本赤十字社に寄せられた義援金は、4月24日現在、約3155億円だ。
寄付に反対する声も散見され、隣国を挑発する行為に「荷担しないで」と呼びかける人もいた。
ネットのヤフー意識調査コーナーで実施されている「都が尖閣諸島を買い取ること」への賛否(4月17日~)をみると、26日夕現在、23万票以上の回答があり、92%と大半が賛成し、反対は7%に止まっている。
また、「ウォールストリート・ジャーナル日本版」の4月18日配信記事で実施した、「都が寄付を募る場合、おカネを出すか」聞いたネットアンケートでは、1万1000票以上の参加で、「出す」95%、「出さない」5%と圧倒的な差が出た。
石原知事は4月27日の会見で、尖閣購入寄付について、どんな内容を話すのか。都の担当者によると、「事務方には情報は下りていない。寄付口座をすでに設置した、という話は聞いていない」そうだ。
目標金額や、寄付を集めた結果、議会承認が得られないなどして購入が不調に終わった場合の対応などについても「何も決まっていない」とのことだった。
石原知事が購入方針を明かしたのは、いわゆる尖閣5島のうち、最大の魚釣島と北小島、南小島の民有3島だ。久場島は、国が借り上げ在日米軍に提供している。最も東にある大正島は以前から国有だ。