「反日」メディアが「AKBに学ぼう」 中国で「アイドル大革命」起こるのか

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   中国共産党の機関紙・人民日報系のタブロイド紙「環球時報」が、「AKB48に学ぼう」という記事を掲載した。

   環球時報は反日色が強いメディアとして知られており、日本のポップカルチャーを好意的に取り上げることは異例と言える。中国でもAKB48のようなアイドルビジネスが盛んになるのだろうか。

「中国の音楽業界が学ぶ機会」

   2012年4月24日付の環球時報が、「庶民に親しまれているAKB48に学ぼう」という記事を掲載した。内容は「AKB48は3~5人の固定メンバーで活動するアイドルグループの常識を覆した」と指摘し、劇場公演や握手会などのイベントで日本だけでなく東南アジアからも人気を得ているという分析だ。

   また、上海にAKB48の姉妹グループ「SNH48」が誕生するのを受け、「AKB48の到来は日本の文化侵略と見る向きもあるが、中国の音楽業界がアイドルグループをどうやって作ったらよいか学ぶ機会といえる」としている。

   環球時報は2010年に尖閣諸島付近の日本領海で海上保安庁の巡視船と中国漁船が衝突した事件で、日本が「この状況を尖閣諸島の支配を正当化するための法的先例として利用しようとしている」と主張するなど、反日感情の強い新聞として知られており、日本のアイドルグループに対して好意的な意見を述べることは珍しい。今回の報道を取り上げた4月25日放送の「NEWS23X」(TBS系)でも「異例の記事を掲載した」と紹介し、中国共産党が11年の党大会で「中国の文化パワーの強化」を主要課題に掲げるほど、文化の面で中国が立ち遅れていることへの危機感の表れではないかと分析している。

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